粉塵・溶接ヒューム用の場合は電気集塵ユニットとプレフィルターだけで構成しますが、現場の環境や設置状況に応じて、プレフィルターを2重、3重にしたり、デミスターフィルターを加えて構成する場合もあります。
また、業務用空気清浄機の場合は電気集塵ユニットに加え、脱臭に効果的な活性炭素繊維フィルターを構成した製品をご用意しています。
また比較的低電圧(5kV)で動作し、オゾン発生や異常放電が少ないことも大きな特徴です。
2. シンプルな構造で断線によるショートや機能停止が無く耐久性が高い
3. 圧損が極めて少ない(開口率はユニット全体面積の約75%)
4. 微粉塵(0.3㎛以下)まで捕集
5. 洗浄して繰返し使用可能 ※産業廃棄物が発生しない
イオン化線 | ニードル放電 | |
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電圧 | ・7-8kV (主力製品は10-15kV) | ・5kV |
安全性と耐久性 |
・イオン化線(タングステン)は数千時間の使用で酸化、断線してショートする危険がある ・最悪の場合火災発生の危険性が高い ・断線により集塵性能の低下が生じる ・高圧によりオゾンが発生しやすい |
・放電部がニードル(針状)のため断線することが無く且つ安全な材質を採用 放電部:ステンレス 集塵部:アルミ ・印加電圧が低い為オゾンの発生は極めて少ない (計測不能) |
イオン化効果 | ・ニードル放電に比べて空気流通面を大雑把に分割してイオン化している | ・ニードル放電方式では、空気流通面を22mm角で細かく分割。各々単独のイオン化を行っているので安定したイオン化効果により優れた集塵効果を発揮 |
メンテナンス性 |
・構造が複雑なためメンテナンス性が悪い ・構造が複雑なためユニットが破損し易い ・イオン化線の取り扱いに細心の注意が必要 |
・構造が簡単な為、メンテナンス性に優れている |
フィルター名 | プレフィルター |
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特長 | 比較的大きめの固形粉塵を取り除きます。 |
集塵項目 | 粉塵、チリ、ホコリ |
フィルター名 | ニッケル多孔体フィルター (工場用オイルミスト対策) |
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特長 | オイルミスト専用フィルター 10ミクロン以上のミストを捕集しオイルの回収が容易。 ニッケル純度99%以上で耐久性が高い。 連続多孔体構造で空孔率が96%と高く、圧損が少ない。 洗浄して繰り返し使用可能。 |
集塵項目 | オイルミスト |
フィルター名 | デミスターフィルター (工場用ヒューム対策) |
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特長 | 細い金属線をメリヤス状に編み込み組み合わせたフィルター。 90%以上の空隙率を有してるので圧損が極めて少ない。 オイルミスト対策で粉塵が多い現場にも使用できる。 洗浄して繰り返し使用可能。 |
集塵項目 | 粉塵、ヒューム |
フィルター名 | 酵素フィルター |
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特長 | 強力な溶菌力で長時間の効果が維持される。天然物質により安全性が高い。枯草菌、ルラウス菌、結核菌など様々な菌に対して効果あり。エンベローブを有するウイルス(インフルエンザ等)を無効化する。
インフルエンザウイルスを用いた抗ウイルス試験 |
集塵項目 | 菌、ウイルス |
フィルター名 | 活性炭素繊維フィルター |
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特長 | 活性炭素繊維フィルターにより様々な物質を吸着し臭いを軽減。 |
集塵項目 | 臭気 |
フィルター名 | 粒状活性炭フィルター |
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特長 | 様々な種類の臭気に対して脱臭効果あり。有機溶剤の吸着にも効果あり。 粒子状活性炭によりニオイ物質を強力に吸着。吸着後はカートリッジ内部の活性炭を交換して使用するので廃棄物の量を削減可能。 |
集塵項目 | 臭気、有機溶剤 |
フィルター名 | 中性能フィルター |
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特長 | 特殊繊維技術と独自のフィルター構造により、超低圧力損失で電力量省エネを実現。特殊ろ材使用で立体分別捕集のため長寿命で焼却が容易で、各種リサイクルが可能です。 |
集塵項目 | オイルミスト、その他 |
フィルター名 | フィレドンフィルター |
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特長 | フィレドンフィルターは繊維間が完全接着の繊維フィルターです。圧力損失が低く、粉塵を高効率で捕集します。また、洗浄して複数回使用が可能な再生フィルターです。 |
集塵項目 | オイルミスト、溶接ヒューム、その他 |
・防爆区域
・湿度がRH86%以上
・温度が0℃以下または46℃以上
・引火点70℃以下のオイルミスト等
電気集塵機では高電圧によって、集塵対象物質に電荷を与えてコレクターセル(集塵極板) に集塵をします。 この電荷を与えるには、高電圧を必要とします。 その為、集塵部内部では、電流が流れ易い状態や放電の起こり易い状態になっております。 この様な環境の中に、ある特徴を持った物質が入った場合に様々な現象が起こる可能性があります。そのような場合は導入、設置を慎重に検討する必要があります。
1. 放電異常を引き起こす可能性
① 導電性を持つ油類
② 水
③ 空気中(煙)に含まれる炭素系物質
電気集塵は集塵ユニットのニードル側(+)とコレクターセル(集塵極板)との間に、上記のような物質が堆積して電極間が狭くなると、電極間の放電が起こり高電圧の低下、火花 放電が惹起される場合があります。
2.腐食性ガスを含む空気は集塵機本体を損傷する恐れがありますので、ご使用出来ません
3.粉 塵 爆 発 の可能性
① 小麦粉、砂糖、コーンスターチ
② アルミニウム、亜鉛他金属の粉末
③ 炭塵(石炭の粉末)
等の微細な粒子が空中に浮遊している状態で、この粒子がある濃度に達し、酸素が充分に供給された上に、火気(エネルギー)が与えられた場合に粉塵爆発が起こります。
4.可 燃 性 ガ ス
可燃性のガスを使用している現場では爆発の恐れがあるのでご使用になれません。
この様に電気集塵の場合、
(1) 機器本体に損傷を与える。(1.2.)
(2) 環境に影響を及ぼす。(3.4.)
の2点に注意する必要があります。
詳しくは弊社へお問い合わせください。